2021年10月1日金曜日

英語勉強法について その10 英文法について2

英文法をどのように勉強するかについて、具体的にまいりましょう。

まず、5文型から・・・と言いたいところですが、私は個人的に、文型から学習をスタートすることにはいまいちなじめません。

なぜなら、

・英語が嫌いな子は、まさにこの「5文型」が嫌い

・「5文型」を心から理解するためには、「品詞」の定義を覚えなくてはならない。

・英語が嫌いな子は、まさにこの「品詞」が嫌い・・・

と、どこまでも悪循環に陥ることが多いからです。

文型と品詞に関してはきちんとした定義があるのですが、それを覚えるのは結構大変みたいです。

現場の意見としてはですね、英語が嫌いな子(約6割くらいいます)は、「自動詞」と「他動詞」の区別ができるようになるまで何か月も、人によっては何年もかかるのですよ。本当ですよ。

「これは自動詞?他動詞?」って、ことあるごとに聞いているのに、ですよ?

もちろん、英語が好きだったり、ものすごくやる気のある子は「5文型」からでいいんです。

ちゃんとした定義を知ることが喜びである子も、少数ですがいるんですから。

 

また、「文の種類」からスタートするのもいまいちです。

中学で英語が得意だった子なら「文の種類」からでいいのですが、「文の種類」という単元は中学3年間で習う文法がすべて、いっきに出現しますから、中学時代につまずいた子に「文の種類」を一気呵成に浴びせても、そりゃあ嫌になるでしょう。

中でも「間接疑問文」は鬼門です。品詞が関り、高校生になると「間接疑問文」ではなく「名詞節」として理解しなければならなくなるからです。

 

ではどうするか。

「時制」から入ります。

「時制」は最初、非常にシンプルに教えることができます。

そして必要な知識も最初は非常に少ないので、生徒は「できた」ような気分になれます。

 

というわけで機会があれば、例文や例題を交えてお話しできればと思います。

 

 

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2021年9月10日金曜日

英語勉強法について その9 英文法について

世の中には、英文法賛成派と反対派がいるようです。

が、webで「英文法学習 無駄」で検索しても、英文法反対派のページがありません。

ほとんどが、

「細かな英文法は不要だが、基礎が大事」

「英文法学習が英語学習の最短距離」

という意見で埋め尽くされています。

また、鳥飼先生をはじめ、英語学習分野の有名人が、私の知る限り全員、基礎として英文法の重要性を強調していることからも、英文法は必要、と結論付けていいでしょう。

 

大学受験塾の立場からは、大学入試に出るんだから英文法は必要だ、という単純な話なんですけどね。

 

ただ、

・テストには英文法単独の問題が出ないものもある

・英文法を学習しなくても英語を話せるやつがいる

などの反論は、いつの時代にもありました。

それらの反論は、

・英文法はスポーツにおける「型」と同じようなものであり、基礎基本である

・英文法のための英文法は必要ないが、中学程度の基礎は絶対に必要である

・英文法を学習しないと、ある一定ラインで英語力が止まる

・海外旅行程度なら文法は滅茶苦茶でもいいが、コミュニケーション上誤解を生む

・英文法学習が英語学習の最短距離である

というように論破されてきました。

どれももっともな論理ですが、「それはわかるんだけどね・・・」とモヤモヤする人もいると思います。

 

実は、英文法の知識がまったくのゼロ、という人はまずいないんです。

みんな中学で少しは勉強しますから、最低でも主語と動詞くらいは知ってるわけです。

オフィス北極星 コミックス第06巻より
英文法の知識ゼロだと、たとえば出〇哲郎みたいになります(あの人もどこまでガチかわかりませんが)。

出〇哲郎の使う英語を聞いて、みんな笑いますよね?


なので日本人、みな、最低限の英文法知識はあるわけです。

だからこそ、留学したり、数多くの例文を読んだり暗記したりして、英文法を学習しなくても英語ができるようになる人もいるわけです。

ですから、とくに高校での英文法学習が、英語ができるようになるための必須条件、というわけではないのです。

 

まとめますと、

・英文法は「型」であり、スポーツにおける基礎のようなものである

・英文法学習は英語上達への「近道」なだけで、「遠回り」の方法もある

・「遠回り」とは、留学や例文の大量暗記である

・最低限(中2くらいまで)の文法知識があれば、英語ができるようになることがある

 →前回の記事の英作文(http://totalcomune.blogspot.com/2021/09/blog-post.html)のレベル!

ということでよろしいでしょうか。

 

最後に感想です。ジジイの感想など聞きたくもない、という方は、お疲れさまでした!

さて、どんな勉強法を採用するにせよ、英語学習には時間とエネルギーがかかります(数学ほどじゃありませんが)。

だからこそ、教える側は「近道」を示すのです。

大量の例文暗記のほうがよければ、そうしてください。それは間違いではありません。

私も個人的には、単語熟語と例文のほうが、英文法よりも大事だと思っています。

でも、塾で教えていると、10人中9人が、いや20人中19人が、単語熟語よりも文法を先にマスターします。

単語熟語と例文で英語ができるようになる子って、純粋に英語が好きな子です。

英語が好きじゃない子にとって、単語熟語や例文の暗記って、つらいんですよね。

単純暗記って、つらいですよね。

でも英文法って、慣れるとパズルみたいで、けっこう面白いんですよ。

というわけで、大学入試のために手っ取り早く英語を勉強したいなら、やはり英文法、ということになるんです。

 

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2021年9月6日月曜日

英語勉強法について その8 簡単な英作文4

さて、いよいよ疑問文です。

疑問文を苦手とする子は非常に多いですが、原因は大きく2つあると思っています。

1つは、肯定文が正しく作れないこと。

肯定文が作れないのに疑問文を作れって、無茶ですよね。

もう1つは、不完全なうちに進みすぎてしまうこと。

be動詞や一般動詞の初歩が不完全なまま、三単現のSやwhatの入った疑問文を作れと言われても混乱するだけです。

とくに疑問詞の疑問文は、大きく後回しにするべきだと私は考えています。

疑問詞の疑問文は、他がちゃんとできてから。これに尽きます。

では、どこまでできたら次に進んでいいのか?

下の英作文が完璧に出来たら、次に進んで大丈夫です。本当です。

 

(疑問文・単数・複数)

1、あなたは中学生ですか?

2、あなたにはたくさんの友達がいますか?

3、これらは彼らの本ですか?

4、あなたは地図を持っていますか?

5、彼らは高校生ですか?

6、英語は簡単ですか?

7、彼らは背が高いですか?

8、あなたはJimの友達ですか?

9、あなたはいくつかの英語の歌を知っていますか?

10、     あなたはいくつかのラケットを持っていますか?

11、       あなたはギターを弾きますか?

12、       あなたは花が好きです?

13、       彼らはよく図書館に行きますか?

14、       あなたたちは日本語を勉強します?

15、       彼らは野球をしますか?

16、       あなたは野球選手ですか?

17、       これらは新しいバッグですか?

18、       これらのバッグは新しいですか?


答え

1. Are you a junior high school student? *aが必要

2. Do you have many friends?

3. Are these their books? *所有格(ここではtheir)をつけたらaもtheもつけない

4. Do you have a map? *aが必要

5. Are they high school students?

6. Is English easy?

7. Are they tall?

8. Are you Jim's friend? *aが必要 *所有格(ここではJim's)をつけたらaもtheもつけない

9. Do you know some English songs?

10. Do you have some rackets?

11. Do you play the guitar? *楽器にはthe

12. Do you like flowers? *「~という種類のものが好き」というときには無冠詞複数形が多く使われる

13. Do they often go to the library? *図書館にはthe *公共のものにはtheがつくことが多い

14. Do you study Japanese? *「日本語」にはaもtheもつけない

15. Do they play baseball? *「スポーツの種類」にはaもtheもつけない

16. Are you a baseball player? *aが必要

17, Are these new bags?

18. Are these bags new?  *17番と主語の違いを比べてみよう。肯定文に戻してみると、17番はThese are new bags. 18番はThese bags are new.


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2021年8月29日日曜日

英語勉強法について その7 簡単な英作文3

しつこくなってきた気がしますが、簡単な英作文の続きです。

複数形の名詞を伴うと、難易度がぐっと上がります。

主語だけが複数形なのか、主語に伴って動詞の後ろも複数形になるのか。

冠詞は必要なのか。

まったくできないというよりも、ミスが発生しやすくなるのです。

瞬時に正確に英作文するとなると、慣れないと難しいものです。

(肯定文・複数形を含む)

1、私たちは学生です。

2、あなたは友達がたくさんいます。

3、これらは本です。

4、私はたくさんのCDを持っています。

5、彼らは高校生です。

6、これらはいくつかのえんぴつです。

7、あなたはいくつかのペンを持っています。

8、これらの箱はすてきです。

9、彼らは背が高い。

10、     私は何冊かの本を読みます。

11、     あれらのバスはすてきです。

12、     あれらはすてきなバスです。

13、     私たちはいくつかの歌を知っています。

14、     あれらはすてきな歌です。

15、     私はいくつかのラケットを持っています。

16、     私には2人の弟がいます。


解答例です。

1. We are students. / We are the students.

2. You have a lot of friends. / You have many friends. 3. These are books. / These are the books. 4. I have a lot of CDs. / I have many CDs. 5. They are high school students. / They are the high school students. 6. These are some pencils. 7. You have some pens. 8. These boxes are nice. 9. They are tall. 10. I read some books. 11. Those buses are nice. 12. Those are nice buses. / Those are the nice buses. 13. We know some songs. 14, Those are nice songs. / Those are the nice songs. 15, I have some rackets. 16, I have two brothers. / I have two younger brothers.

ごく簡単に、定義ではなくイメージ的に言うと、複数形の名詞にaは無理ですがtheはつけて構いません。

でもmyやyourなどをつけたら、theはつけません。

the my pens という言い方は不自然とされます。

また、the many ~ は使うことがありますが the some ~ は使いませんね。

このへんは理屈でも説明できますが、このレベルではあまり深入りしないで、そういうもんだと思っていたほうがいいでしょう。


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2021年8月23日月曜日

英語勉強法について その6 簡単な英作文2

前回に引き続き、簡単な英作文を紹介します。

より具体的に勉強法をお伝えするためだとご理解いただけると幸いです。

前回よりもさらにスモールステップにしました。

瞬間英作文だと思って、どうぞ。

(肯定文・単数)

1、あなたは中学生です。

2、私は医者です。

3、あなたはギターを弾きます。

4、私はこの花が好きです。

5、この車は赤です。

6、私は図書館に行きます。

7、私は(1人の)妹がいます。

8、彼は19歳です。

9、彼の名前はMarkです。

10、       私は学校に通っています。

11、       私は日本語を勉強します。

12、       英語は簡単です。

13、       これは大きなバッグです。

14、       このバッグは大きいです。

15、       私はバッグを持っています。

16、       私は音楽を聞きます。


解答例です。

1. You are a junior high school student.

2. I am a doctor.

3. You play the guitar.

4, I like this flower.

5, This car is red.

6. I go to the library.

7. I have a sister.

8. He is nineteen years old.

9. His name is Mark.

10. I go to school.

11. I study Japanese.

12. English is easy.

13, This is a big bag.

14, This bag is big.

15, I have a bag.

16, I listen to music. 

★13番と14番、意味は全く一緒ですが、2種類の英語で表現しています。主語「~は」の部分が違うのですね。

★英語の現在形は、主に事実や習慣的動作で使われます。



2021年8月16日月曜日

英語勉強法について その5 簡単な英作文

前回、関係代名詞のお話を通じて、

「関係代名詞が苦手な人は中1中2の英作文ができないことが多い」

という結論を導き出しました。

では、そもそも「簡単な英作文」とは何なのか?というお話を今回してまいります。

 

例えば、こんな感じです。

1 私は医者です。

 

2 彼らはカナダ出身です。

 

3 彼女は今自分の部屋にいます。

 

4 これらは本です。

 

5 彼は日本人です。

 

6 私たちはテニスの選手です。

 

7 私はサッカーが好きです。

 

8 Tomは学校にバスで行きます。

 

9 彼は日本語を勉強します。

 

10 AmyMegKobeに住んでいます。

 

すべて肯定文で、中1の秋までに習う文法と語句を使っています。

そう。関係詞に必要な英作文力は、この程度なんです。

しかし、be動詞、一般動詞、単数、複数など混ざっているので、英語が苦手な人にとっては、完全正解(パーフェクト)は難しいものです。

いやいや・・・多少の自信がある高校生ですら、ノーミスは難しいのでは?

 

答えです。

1  I am a doctor.  ※冠詞(a)は必要

 

2  They are from Canada.  ※冠詞(athe)はつけない

 

3  She is in her room now.  ※冠詞(athe)の代わりにherがある

 

4  These are books. ※冠詞(the)はあってもよい

 

5  He is Japanese. ※冠詞(athe)はつけない

 

6  We are tennis players.  ※冠詞(the)はあってもよい

 

7  I like soccer.  ※冠詞(athe)はつけない

 

8  Tom goes to school by bus.  ※冠詞(athe)はつけない

 

9  He studies Japanese.  ※冠詞(athe)はつけない

 

10  Amy and Meg live in Kobe.  ※冠詞(athe)はつけない

 

いかがでしたでしょうか。もちろん別解はいくらでもありますが、一応模解ということで。

これがスラスラとノーミスでできた、という人は、文法をやって、単熟語を覚えて、という普通の方法で大丈夫です。

できなかった人は、これができるまで繰り返し練習しましょう。

そしてさらに、これらの文を疑問文・否定文にしてみましょう。

 

英語は、ほかの科目もそうですが、まず、少ない分量を完璧にできる、ということがとても大切だし、必要です。

勉強は量だ、とする考え方が一般的ですが、それはこのような基礎がパーフェクトにできている人にとってこそ有効です。

量に溺れそうな人は、「少ない分量を完璧に」

このことをぜひ心に留めておいてください。

 

 

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2021年8月9日月曜日

英語勉強法について その4 簡単な英作文と関係代名詞

いきなりですが、関係代名詞が苦手、という人は結構多いのではないでしょうか。

いきなりですが、その原因は、たいてい、簡単な英作文ができないことが原因です。

なぜなら、関係代名詞の文は、二つの完全な文がくっついているだけだからです。

これは、関係代名詞の大原則です。

この大原則を疎かにしていたら、永遠に関係代名詞の完全理解はあり得ないのです。

二つの完全な文がある、という大原則があるからには、その一つ一つの文を完全に作れなければ、関係代名詞を含んだ文を正しく作れない、ということになります。

 

まずは、関係代名詞の大原則について、例文で見ていきましょう。

次の二つの文を、関係代名詞を使って一つの文にしなさい。

1,I have a friend.  He lives in Paris.

まあ、これくらいならすらっとできる人が多いでしょう。

手順としては次のようになります。

①前の文と後ろの文で、同じ単語に_をひく。

I have a friend.  He lives in Paris.

②後ろの文の_の単語を関係代名詞に変える。

I have a friend.  who lives in Paris.

③_の単語と単語を隣どうしにする。

I have a friend who lives in Paris.

出来上がりです。

このとき、前の文の_の単語を「先行詞」と呼びます。

「先行詞」と「関係代名詞」はまったく同じ単語です。

和訳も、前々回の記事「その1」のやり方でできます。

簡単に復習すると、動詞の前までを「は」と訳したら、あとは後ろから単語をつなげる、でしたね?

「私は、パリに住んでいる友達を持っている。」

※関係代名詞自体は訳さないのがコツです。

 

ほんの少し複雑にしましょう。

2,This is a poem.  I wrote it five years ago.

手順通りにやってみましょう。

①前の文と後ろの文で、同じ単語に_をひく。

This is a poem.  I wrote it five years ago.

②後ろの文の_の単語を関係代名詞に変える。

This is a poem.  I wrote which five years ago.

③_の単語と単語を隣どうしにする。

This is a poem which I wrote five years ago.

出来上がりです。

「これは、5年前に私が書いたポエムです。」

 

ここで意識してほしいのは、

「関係代名詞を含むSVの部分と、関係代名詞のないSVの部分は、それぞれ完全な文である」

ということです。

そしてそれぞれのSVのまとまり(=節)は、非常に簡単な、中1や中2で習う英文です。

ですから、関係詞が苦手だという人は、まず、中1中2の英作文が間違えずにできるのかどうか、という点をチェックすべきなのです。

 

よくある間違いの例:

! I have friend who live in Paris.

! This is poem which I wrote it five years ago.


 

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2021年7月30日金曜日

英語勉強法について その3 単語の覚え方

今回は、人類の永遠のテーマである、英単語の覚え方です。

結論から言いますが、万人に通用する最高の覚え方、などというものは存在しません。

ネットで称賛されている方法で挫折したからといって、あなたの能力や人格が否定されるものではありません。

音読して覚えようが、書いて覚えようが、長文で出てきた単語だけ覚えようが、アプリを使おうが、好きにすればいいんです。

それが人間の個性というもの。

そして、一つの方法・一つの本がいやになったら、とっとと次の方法・本に移ればいいんです。

一つの方法・本だけに固執する必要はありません。

合う本が見つかるまで、本はバンバン買いましょう。

また、何種類の方法を組み合わせてもいい。むしろ組み合わせたほうがいい。

そう、あなたは自由なのです!

 

前置きが長くなりましたが、それでも、覚えるということについては、たしかにいくつかのコツがあります。

 

まず知ってほしいのは、暗記の強さには、

刺激の強さ × 繰り返した回数

という法則が成り立つといえることです。

人間、強烈な印象があれば1回で覚えますが、印象に残らない日常の出来事や風景はさらっと通り過ぎてしまいます。

一方で、掛け算の九九のように、面白くもなんともないことでも、何度も繰り返したことは、いつまでも記憶に残ります。

歌の歌詞なんかでも、サビはすぐに覚えられますが、そのほかの部分は繰り返さないと覚えられないものです。

あ、今は超人的な能力を持っている人の話じゃないですからね。普通の能力の人は、そんな感じですよね?

 

そんで次に知ってほしいのは、記憶には段階がある、ということです。

歌の歌詞を例に挙げましょう。

①段階・・・聞いたことがない

②段階・・・なんか聞いたことがある

③段階・・・サビとか、一部なら歌える

④段階・・・つっかえながら、思い出しながらだけど、なんとか全部歌える

⑤段階・・・歌詞が体に染みついており、無意識でも全部歌える

という感じじゃないですか?

これは、ほとんど英単語の暗記に置き換えられます。

①段階・・・見たことがない

②段階・・・なんか見たことがあるけど意味はわかんない

③段階・・・なんかこんな意味だったよなあ、と思う

④段階・・・つっかえながら、思い出しながらだけど、意味が言える

⑤段階・・・英単語の意味が体に染みついており、無意識でもその英単語を使える

たとえば、どんなに英語が苦手な人でも、「I」や「you」は⑤段階目にありますよね?

 

そしてこれらの段階のうち、

定期テストで点になるのが③段階目

大学受験で点になるのが⑤段階目

です。

つまり、単語暗記の目標は、定期テストなら③段階目、大学受験ならできるだけ多くの単語を⑤段階目に乗せることなのです。

 

では、ここまでの検証を踏まえると、どういうことが言えるのか?

1,教材や覚え方は何でもいい

2,ひとつの覚え方にこだわらなくていい

3,挫折したらすぐ次の方法に移ればいい

4,どんな方法でもいいから、繰り返せばいい

ですね!

 

コツは、「覚えよう」ではなく、「繰り返そう」と思うことです。

 

そんで、最後に、じゃあ何回繰り返せばいいの? について。

あくまで経験的にですが、だいたい、

1回で②段階

3回で③段階

10回で④段階

30回で⑤段階

になれます。

覚えようとしないで、ひたすら見て、繰り返し読んでください。

 

 

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2021年7月26日月曜日

英語勉強法について その2 定期テスト対策

英語勉強法について その2 定期テスト対策

英語は苦手だけど、それでもテストでいい点を取りたいという、とっても楽観的なあなたへ。

そんなあなたには、教科書を30回読む、という方法をお勧めします。

・・・と私が言うと、みんな「げっ」という顔をしますが、次のように考えると意外と平気です。

まず、英語のテスト勉強を、試験日の7日前から始めるとします。

7日前は教科書本文を1回読みます。

6日前は同じところを2回読みます。

5日前は3回、4日前は4回・・・と増やしていき、試験前日には7回読みます。

合計すると、1+2+3+4+5+6+7=28

になり、28回読んだことになります。

あと2回くらいは学校の授業で読んでいると思うので、これで30回達成、ということで。

ほかに英語は勉強しなくていい、英語のテスト勉強はこれだけ! と思えば、気分的にも時間的にも楽なのでは?

さらに、1回目より2回目、2回目より3回目・・・のほうが速く読めるので、読む回数が増えていってもトータルでの時間は変わりません。

1日目に1回読むのと、7日目に7回読むのにかかる時間は同じくらいです。

むしろ1日目がいちばんきついかも。

 

ただし、これにも条件があります。

★日本語訳が分かっていること。

★単語の意味がすべてわかっていること。

★高得点を取りたい場合、本文の長文だけではなく、すみっこや文法コーナーに載っているすべての英語を読むこと。

です。

意味の分からない英語をいくら読んでも無駄なので、意味が分かっている(訳を知っている)状態で読みましょう。

理想は音読ですが、音読が嫌な人は黙読で試してみてはどうでしょう?


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2021年7月23日金曜日

英語勉強法について その1 ごく初期の和訳

その1 ごく初期の和訳


「英語が苦手で、どの塾で体験を受けても、『中1からやり直さなければだめだ』と言われた」

という高校生や中学生が、たまに?よく?来る。

たしかに、すでに高3で大学受験のための勉強なら、その通りかもしれない。

でも、高2や高1、中学生で、本人の希望が

「定期テストで平均点くらい取りたい」

「授業中に指名されて和訳させられるときに恥をかきたくない」

などである場合、中1からやり直すと間違いなく失敗する。

絶対と言い切れる。うまくいかない。

中1からやり直してうまくいくなら、もうとっくにうまくいってるはずだからだ。

第一、当の本人が、そんなことを望んじゃいない。

本人の希望は、

「とりあえず今すぐ何とかして!!」

なのである。

 

というわけで、ガチじゃなくてとりあえず今すぐ何とかする方法その1。

「とにかく動詞を見つけて、動詞の直前までを『は』と訳したら、あとは後ろから単語をつなげる」

 

まずは短い文。

1 She looked sad yesterday.

① 動詞の発見『looked

② 動詞『looked』の直前までを『は』

  これで『彼女は』の出来上がり。

③ 後ろから単語をつなげる。

  『yesterday』昨日 → 『sad』悲しい → 『looked』見えた

         ↓

『彼女は昨日悲しい(ように)見えた。』

 

 

2 Tom speaks Japanese well.

① 動詞の発見『speaks

② 動詞『speaks』の直前までを『は』

  これで『トムは』の出来上がり。

③ 後ろから単語をつなげる。

  『well』上手に → 『Japanese』日本語 → 『speaks』話す

       ↓

『トムは上手に日本語(を)話す。』

 

 

多少長い文でも 第五文型でも

3 I found the weather very cold in Hokkaido.

① 動詞の発見『found

② 動詞『found』の直前までを『は』

  これで『私は』の出来上がり。

③ 後ろから単語をつなげる。

  『Hokkaido』北海道 → 『in』の中  →『cold』寒い → 『very』とても

 →『weather』天気 → 『the』その

  ※この段階では、『the』は訳さなくて大丈夫。

           ↓

『私は北海道の中寒いとても天気(を)見つけた。』

あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。

『私は、北海道の天気はとても寒いとわかった。』

 

4 The building on the hill is our school.

① 動詞の発見『is

② 動詞『is』の直前までを『は』

  ※動詞の前が長い場合は、動詞の直前を後ろからつなげる。

  『the hill』丘 → 『on』の上 → 『The building』ビル、建物

これで『丘の上(の)ビルは』の出来上がり。

③ 後ろから単語をつなげる。

  『school』学校 → 『our』私たちの

※『is』は「です」と訳す。覚えておこう。

       ↓

『丘の上(の)ビルは学校です私たちの。』

あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。

『丘の上のビルは私たちの学校です。』

5 My father was cooking lunch when I came home.

① 動詞の発見『was cooking

② 動詞『was cooking』の直前までを『は』

  これで『私の父は』の出来上がり。

③ 後ろから単語をつなげる。

  『home』家に → 『came』帰った → 『I』私 → 『when』とき

 → 『lunch』昼食

          ↓

『私の父は家に帰った私とき、昼食を作っていた。』

あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。

『私が家に帰ったとき、父は昼食を作っていた。』

 

このように、機械的に処理しましょう。

とはいえ、このことができるためには、

★動詞が動詞だとわかること

★単語一つ一つの意味が分かること

が必須条件です。

これだけは、頑張って覚えて。

 

今回は以上です。

2021年7月4日日曜日

英語勉強法について 前書き 100万通りの勉強法


前々回、ウチの卒業生たちのTOEICスコアを自慢させていただいた。

大学入学後に初めて受けたTOEICで、一人は955、一人は785、もう一人は705であった。

955を取ったヤロウは留学したりしていてちょっと別格だが、785705を取った両名はともに、大学入学後とくに英語の勉強はしていない。

つまり何が言いたいかというと、大学受験で英語の勉強をきちんとしていれば、とくに対策をしなくても、TOEIC700を超えることができるということである。

単語熟語と文法しかやらなかったYというヤツでさえ、570を取った。

ちなみに、大学生の平均スコアは450くらいである。

 

で、こいつらは大学受験時に何をしていたかというと、実にあらゆることをしていた。

単語帳を毎日毎日眺め、文法問題を5冊も6冊も解き、音読し、CDを聞き、英文解釈の短文を精読し、過去問で長文を大量に読んだ。

ん? こうして書いてみると、何も特別なことはしていない・・・。

 

うん、そう、ただ、私が「ネイティブ感覚」というのを隣でしつこく言った。

「ネイティブは(たぶん)そういう言い方はしない」

「その英語を読んだら、ネイティブは(きっと)こういうふうに感じて誤解を生む」

「ネイティブにとって自然な英語は(おそらく)こうだ」

など。ちなみに私も自信はない。伊藤和夫先生や、鳥飼玖美子先生や、大西泰斗先生の受け売りである。

たとえば、

“I am a Japanese.”

と英語ネイティブに言ったら、相手は前につんのめるよ、

“A Japanese what?”

とか言われるよ、てな話をしていました。

 

ここで。

私は今まで、どこかで

「私なんぞが英語を教えていいものか?」

という気持ちがありました。

だってたいしてできないし。

訛ってるし。

日本人全体の順位からしたら、私の英語力なんて2000000位くらいじゃないのかしら。

いや、もっともっと低いかも。こわいわー。

ではなぜ私の下で、多少なりとも英語が伸びるのか?と考えたときに、生徒個人の努力を除けば、私にも特性があることに思い至りました。

私は、自分の考え方を押し付けるでもなく、理想を語るでもなく、あらゆる勉強法を認めている、と自覚しました。

 

英語には、100万人の人がいれば100万通りの学習法が存在すると言われています。

例えば、世の中には音読による学習を勧める人がたくさんいますが、

https://ceburyugaku.jp/131891/「107人に聞く私の独学英語勉強法!人気学習法はこれ」)
 
 と、「声に出す」はわずか17%なんです。

これを、「いや、英語は声に出さなきゃだめだ!」と言って否定することもできましょう。

しかし、声に出すのが嫌な人にそれを強制して、果たして効果があるのか? とも思いますし、じゃあ耳が聞こえない人は英語がマスターできないのか? という反論もできます。

耳が聞こえなくたって、外国語ができる人はたくさんいますよね?

世の中には、自分の英語に自信があり、自分がしてきた勉強法が最善の方法で、それ以外認めない人がたくさんいる気がします。 


そういうわけで、私の特性は

「いろいろな勉強法を知っていて、それを伝えることができるが、強制はしない」

というところに落ち着きました。

そういうわけで、もっと具体的に、英語の勉強法について、ざっくばらんにお伝えする(つもり)です。



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