2021年6月28日月曜日

塾生活雑記① 指定校推薦にするか一般受験にするか

最近、高2たちが「受験にするか、指定校推薦にするか」で話をしている。

「ねえ、一緒に受験勉強しようよ。仲間がほしい」

「えー。高校受験だってギリギリだったのに、ムリ」

ムリ、と言ってる子は、中学時代、塾で放置された経験があるらしい。

「ここの先生たちはねえ、ぜったい見捨てないから大丈夫だよ」

嬉しい言葉である。友達を引きずり込むための方便じゃないよな?

な?

 

だいたいにおいて、来年の授業選択をしなきゃならないとか、定期テスト前につらくなると、高校生はこんなことを考え出すようだ。

 

一般受験にすれば、

・テストは赤点さえ取らなきゃいい

・出席日数や授業態度を気にしなくてよい

・授業は受験科目を中心に選べる

・あこがれの大学を、複数回受験できる

・プレッシャーがかかる

 

指定校推薦にすると、

・行きたい大学が指定校にあって、学年トップクラスならほぼ確実に合格できる

・テストは全科目、技能科目も苦手科目も毎回がんばらなきゃならない

・授業態度や小テストや提出物にも気が抜けない

・成績が取れそうな科目を選択しなければならない

・受験が早く終わる

 

と、まあどちらにしてもメリットとデメリットがあるので、そりゃあ迷うだろう。

私個人としては、好きなようにすればいいと思っている。

選ぶのは自分。自分で決断しないと、いつかきっと後悔する。

 

ただ、ひとつだけ認識してほしい。

指定校推薦が楽だ、というのは、それは違う。

指定校で入れればどこでもいい、という場合はたしかに楽だが、成績で学年上位を目指す場合に、困ったことが発生する。

高2の後半から高3になると、特定科目に受験ガチ勢が現れるのだ!

成績上位を取りたいのに、各科目にそれぞれ受験ガチ勢がいる。

受験ガチ勢に勝つためには、受験ガチ勢よりたくさん勉強しなきゃならない。

ね? 矛盾してるでしょ?

受験を避けるために指定校推薦にしたのに、結局受験ガチ勢より勉強しなきゃならないなんて!

しかも、全科目!

 

 

結論:

指定校推薦は、決して楽ではない。

指定校推薦の最大のメリットは、受験が早く終わること。