最近、高2たちが「受験にするか、指定校推薦にするか」で話をしている。
「ねえ、一緒に受験勉強しようよ。仲間がほしい」
「えー。高校受験だってギリギリだったのに、ムリ」
ムリ、と言ってる子は、中学時代、塾で放置された経験があるらしい。
「ここの先生たちはねえ、ぜったい見捨てないから大丈夫だよ」
嬉しい言葉である。友達を引きずり込むための方便じゃないよな?
な?
だいたいにおいて、来年の授業選択をしなきゃならないとか、定期テスト前につらくなると、高校生はこんなことを考え出すようだ。
一般受験にすれば、
・テストは赤点さえ取らなきゃいい
・出席日数や授業態度を気にしなくてよい
・授業は受験科目を中心に選べる
・あこがれの大学を、複数回受験できる
・プレッシャーがかかる
指定校推薦にすると、
・行きたい大学が指定校にあって、学年トップクラスならほぼ確実に合格できる
・テストは全科目、技能科目も苦手科目も毎回がんばらなきゃならない
・授業態度や小テストや提出物にも気が抜けない
・成績が取れそうな科目を選択しなければならない
・受験が早く終わる
と、まあどちらにしてもメリットとデメリットがあるので、そりゃあ迷うだろう。
私個人としては、好きなようにすればいいと思っている。
選ぶのは自分。自分で決断しないと、いつかきっと後悔する。
ただ、ひとつだけ認識してほしい。
指定校推薦が楽だ、というのは、それは違う。
指定校で入れればどこでもいい、という場合はたしかに楽だが、成績で学年上位を目指す場合に、困ったことが発生する。
高2の後半から高3になると、特定科目に受験ガチ勢が現れるのだ!
成績上位を取りたいのに、各科目にそれぞれ受験ガチ勢がいる。
受験ガチ勢に勝つためには、受験ガチ勢よりたくさん勉強しなきゃならない。
ね? 矛盾してるでしょ?
受験を避けるために指定校推薦にしたのに、結局受験ガチ勢より勉強しなきゃならないなんて!
しかも、全科目!
結論:
指定校推薦は、決して楽ではない。
指定校推薦の最大のメリットは、受験が早く終わること。