2021年4月27日火曜日

TOEICスコア

こんにちは。

ウチのアシスタント講師たちが、最近TOEICの話を頻繁にするようになりました。

単位ガー、就職ガー、とかぶつぶつ言いながら。うぜー。

 

で、やつらが大学に入学してから初めて受験したTOEICスコアは、

アシスタントRJ智大学4年)が955

アシスタントKM治大学2年)が785

アシスタントFK義塾大学2年)が705

でした。

初受験にしては、みんなかなりの高得点だと思います。

Rのやつ、ムカつくくらいドヤ顔しています。ちっ。

ちなみに、あのYの初受験でのスコアは570だったそう。

大学生の平均スコアが450くらいですから、なんだ、青山合格はまぐれじゃなかったんだな、と安心しました。

TOEICスコアは受験するたびに上昇するらしいので、今後にも期待したいと思います。(というのはきれいごとで、次に受けたら下がった・・・というのを期待しています。ぷぷっ)

私の指導の賜物・・・と言いたいところですが、たぶん、ALLINONEという教材のおかげですね。

アシスタントたちは受験生時代、ALLINONE付属CDの、あのnatural speed(すんげー速い)を毎日聴いていたのですから、TOEICで高スコアを出すのは不思議でもなんでもありません。

寄生獣アニメ(Parasyte-the-Maxim)の英語吹き替え版(English dubbed)には興味を示さなかったくせに。

英語字幕までつけてやったのに。

ちっ。


ただ、ずっと押し付けてきた“ネイティブ感覚”がここにきて発現したのかもしれない、と都合よく考えております。

大学受験で英語をちゃんとやれば、大学受験の勉強+単語くらいで、TOEICって結構取れるもんですね。



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2021年4月22日木曜日

慶應商vs早稲田社学 その3(最終回)

さて、では備忘録的な。

早慶も難関国立もMARCHもニッコマも、英語の入り口は同じである。

単語を覚え、繰り返し文法問題を解く。

そして文法問題が秒速で解けるようになったころ、早慶と難関国立志望者は、英文解釈に入る。

ここで肝心なのは、難関大学志望者だ、という点である。ゴールとなるレベルではネイティブの思考回路で英語が読めないといけないので、ハナから目標に合わせた読み方を求める。

高校の授業のように和訳をするために読んでいたのでは、ネイティブと同じように考えることができない。そしてネイティブと同じように考えることができなければ、試験で時間が足りなくなる。

よって私はそのゴールを表現するために、“ネイティブ感覚”という言葉を使っている。私自身にネイティブ感覚があるかどうかは、内緒である。

伊藤和夫先生、鳥飼玖美子先生、大西泰斗先生の理論を理想として、森沢洋介先生の瞬間英作文の要素も盛り込みながら、英語を教えているというより、伝えているつもりだ。

そして、最初に申し上げた早慶とMARCHの間にある“壁”は、まさにそれ=ネイティブ感覚だったのである。

 

英文解釈の練習を重ねて、早慶の英語でも易しめ?のところ、例えば早稲田教育や慶應商のレベルで6割くらい取れるようになったころ、この“壁”が受験生の前に立ちはだかる。

6割は取れるが7割が取れない。7割は取れるようになったが8割が取れない、そして目標とする9割が取れない、といった具合になるのである。

一番の原因は何といってもスピードだ。なぜならスピードさえついてくれば考える時間も増え、英文を23回と読み直すこともできるからだ。

ではそのスピードをどのようにつけるのかといえば、それはその子の個性によって異なってしまう。

例えば、

純粋に読むスピードの問題、つまり慣れなのか、

話題に乏しいために読み取りに時間がかかってしまうのか、

もしくはその複合なのか、

などである。

こればかりは、私は本人ではないので、わからない。

よって、試行錯誤となる。

つまり、手あたり次第やってみて、自分に合う方法を見つけるしかないのである。

次に、手段の問題がある。

慣れるためにはいったい何をすればいいのか。

話題を豊富にするためにはいったい何をすればいいのか。

これも試行錯誤である。

長文の音読、テーマ別長文読解、ALLINONE、何でもやろう。

一度出会った長文は、体に染み込むまで音読しよう。

たった一つの冠詞をもスルーしないで解釈しよう。

natural speedを体で覚えよう。

英語を心で感じよう。

そういう日々の積み重ねが始まる。

だが、それを続けたからといって、いつできるようになるかは誰にもわからない。

いや、それを続けたからといって、一生できるようにはならないかもしれない。

そういうの、“修行”と呼んでよくないか?

早慶の英語で8割も9割も取る受験生の日々とは、地味で単調な訓練を、来る日も来る日も続けて、雨に日にも風の日にも休まず続けて、それでも悟りが開けるかどうかはわからない、という修行の日々なのである。

Fの日々とは、そんな修行の日々だったのである。

 

帰国子女で英検1級保持者が7割しかとれないという早稲田社学の英語で、瞳に深いものを湛えた元・俗物の、今も俗物だが、そのときだけ聖人になっていたFは、きっちり7割を取って合格した。

オカルトかもしれない。気のせいかもしれない。それならそれでいい。

でも、Fだけではない。

過去に早慶に合格した子の多くが湛えていた、修行僧のような深い瞳の色は、“壁”を破った者だけが持つ色なのかもしれないと、私は本気で思っている。

 

もちろん、受験科目は英語だけではない。

英語がイマイチ好きになれなかったら、他の科目で取ればいい。それでぜんぜんいい。

事実、今年は数学を武器にして慶應商・横浜国大にダブル合格した子がいる。

だがいずれにしろ、早慶レベルで英語や数学を“武器”にしようと思ったら、決して甘くない、楽じゃないということだけは、それだけはわかってほしい。わかってください。

 

まあ、そんなだったFだが、2月、上智に合格したあたりでほっとしたのか、煩悩が瞳を曇らせ始めた。

「上智のポルトガル語と経営で、〇〇が〇〇〇〇のはどっちですか? 〇〇〇〇〇〇」

とか言っていたのでヤバいかな?と思っていたのだが、なんとか受験校を全勝で逃げ切った。あぶねえ。

・・・Fが受験した早稲田社学の古文で、方丈記が出題された。実はそれ、教室で読んでいた“マンガで読む方丈記”にそっくり出ていて、Fは話を覚えていたらしい。

Fの早稲田社学合格が、そのせいでないことを、英語の力で受かったことを、心から願う。

 

(おしまい)


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2021年4月18日日曜日

慶應商vs早稲田社学 その2

“慶應商VS早稲田社学” が急上昇キーワードになったらしいですな。

なんでも早稲田社学が超難化し、政治経済学部と並ぶ早稲田の看板学部になったとかならないとか。

早稲田の社学の英語は、帰国子女の英検1級保持者でも7割しか取れなかったとか。

会話文では選択肢がどれも同じに見え、取捨選択する根拠が見当たらない。

長文では下線部の単語がわからない上、選択肢の単語も一つしかわからないので推測すらできない。

おかげで巷では、“社学の英語は運ゲー”と言われる始末である。

それに比べれば、慶應の英語はとても優しい(易しい、ではない)。

実力がちゃんと結果に表れる。

 

一年前の話になるが、その早稲田社学と慶應商に、両方とも合格した子がいた。

仮に、彼をFと呼ぼう。あのYと同級である。

たしかに、Fはどちらに行こうかとずいぶん迷っていた。

通学が楽なのは慶應、興味のある科目があるのは早稲田だと言っていた。

「知るか。自分で決めろ。」

私はあくまでもFの自主性を重んじ、心を鬼にして、わざわざ相談しに来たFにそれだけを言った。決して面倒くさかったわけではない。決して。

 

そのFは、今まで書いてきたような壁を破った一人なのであるが、

超進学校の生徒でもなく、

中学受験をしたわけでもなく、

英才教育を受けていたわけでもなく、

ガリ勉をしていたわけでもなく、

決してそんなに真面目でもなく、

特別に親切で心が広いとかいうわけでもなく、

モテモテでもなく、

話が上手いわけでもなく、

熱血でもなく、

早慶合格者は年に数人という高校に通う、

とにかくまあ、普通の、いや、経験値という点ではむしろ普通より低い子だったわけですよ。

実際、Fとは話せば話すほどにthe cultural divide(=???みたいないこと)を感じたのであります。

だって、好きなアニメがおさるのジョー〇って、???じゃないですか?

そうでもないですか? 普通ですか?

 

そんなFだったが、入試直前の1月頃のFの目は、まるで修行僧のような深い緑色をしていた。

「先生、僕はすべてを悟りました。」

入試の前日、Fはそう私に言った。

ええ、嘘です。言ってません。

でも、慶應や早稲田に合格する子は、秋から直前期にかけて、修行僧のような瞳になる。

あの子も、あの子もそうだった。

やり切った感なのか、はたまたある種の悟りなのか。

レベルは違いすぎるが、イチローとか松井秀喜とか、ああいう人たちの目にそっくりなのですよ。

達人(感)なのかなあ。

まあ、みんな今ではすっかりただの人ですけどね。

ともあれ、Fが壁を破った過程を書いておくことは、私自身の備忘録にもなると思う。なんせ齢なので。

 

(つづく)



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2021年4月13日火曜日

慶應商vs早稲田社学 その1

今回は合格体験記半分、うんちく半分でお伝えしたい。

当然、合格体験記のほうがためになる気がするが、私はうんちくしたい。

うーむ、悩ましい。

 

さて、ウチの塾から、過去9年間での慶應合格者は4名。早稲田合格者は、慶應との重複を含めて4名。

これを多いと見るか少ないと見るか。

大学受験生は毎年3~5名。

うーん、悩ましい。

 

しかし、彼ら全員、翠嵐や湘南といった、合格して当たり前の生徒ではなかったことを考えれば、私からは彼ら全員に、やりおった、と言いたい。

このくらいのレベルになると受験前にはだいたい受かるか落ちるかわかっているのだが、

それでも本番でちゃんとできるかどうか、送り出すときは不安である。

なぜなら、彼ら全員、翠嵐や湘南といった、受験に慣れ、本番にも強い生徒ではなかったからである。

 

話は少し逸れるが、翠嵐や湘南といった高校の生徒は、勉強すれば勉強した分だけ、どこまでも偏差値が伸びる。

やつらの大半は、中学の勉強をコンプリートしている以上に、中学の勉強を深く理解している。

やつらの大半は、紙の上での勉強だけでなく、その周辺や自分が興味を持ったことを無意識に探究するので、雑学をよく知っている。→実はこれすごい有利

やつらの大半は、文系も理系もなく、その気になれば数学も現代文も日本史も、なんでもできる。→総じて語彙力が豊富で、発想も自由である

 

ウチの塾から慶應に合格した4人は、全員、そんなレベルではなかった。

数学はできねえ。

現代文はできねえ。

文章は幼稚。

モノは知らねえ。

まともにしゃべれねえ。

全国のトップ高から受験生が集まり、東大や一橋や東工大の併願校ともなっている早慶を受験するにしては、どいつもこいつも平均のはるか下だった。

 

話は変わるが、ウチの塾からのMARCH合格率(合格者÷受験者)は75%、上智理科大合格率は66%、国公立合格率が71%であるのに対し、早慶合格率は36%である。(もちろん、合格校数÷延べ受験者数にすれば、合格率は100%に近くなる)

個人の努力を数字にしてしまうのは気が引けるが、私が言いたいことは、この数字の影に見え隠れする早慶の“壁”である。

もちろん、早慶だけに限ってしまうと、そもそもの合格者数が違うので(早慶合格者数はMARCH合格者数の5分の1から10分の1程度である。と思う。)、単純な比較はできない。

しかし、齢をとり、若者に苦笑いされながらもなお現場の最前線で現実を見ている私としては、どうしても、数字以上に、早慶には“壁”を感じていたし、今も感じている。

ウチの塾から合格した彼らは、その“壁”を破ったことになる。

私は、〇害と陰口を叩かれながらも、その過程を見てきた。

そして、私が見てきた、平凡な能力の受験生がその“壁”を破ることがどういうことかということを、私はいつか伝えたいと思っていたのでした。

 

(つづく)


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2021年4月3日土曜日

過去9年間の大学合格実績2021

過去9年間の大学合格実績2021

2021年度の大学入試結果に乗じまして、過去9年間の大学受験合格実績をお知らせします。

ご参考になればと思います。

50音順)

青山学院大学 12  桜美林大学 1   学習院大学2

神奈川大学 6   関東学院大学 2  京都美術工芸大学 1

杏林大学  1     慶應義塾大学  5   國學院大學 5

国際基督教大学 1   駒沢大学 2    相模女子大学 2

芝浦工業大学 2  城西国際大学 1  上智大学  3

昭和女子大学 1  成蹊大学  1    成城大学 1

専修大学 8    中央大学 5    帝京平成大学 1

東海大学 5    東京家政大学 1  東京家政学院大学 1

東京理科大学 7  東京都市大学1   東洋英和女学院大学 1

日本大学 3    法政大学 10    ()保健福祉大学 1

明治大学 7    明治学院大学 4  明星大学 1

()山口大学 1  ()横浜市立大学 2  ()横浜国立大学 1

立教大学 3    早稲田大学 4

 

 

ちなみに、出身高校はこちらです。

(神奈川県立:50音順)

大船高校 鎌倉高校 上矢部高校 逗子開成高校 茅ヶ崎北陵高校

鶴見高校  永谷高校 柏陽高校 深沢高校 舞岡高校 横須賀高校

横浜栄高校  横浜立野高校 横浜南陵高校

(横浜市立:50音順)

金沢高校 横浜サイエンスフロンティア高校 南高校

(私立:50音順)

北鎌倉女子学園高校 鎌倉学園高校 関東学院高校 関東学院六浦高校

鵠沼高校  湘南工科大付属高校 通信制高校 横須賀学院高校

横浜高校 横浜共立女子高校 横浜創英高校


 

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