今回は、人類の永遠のテーマである、英単語の覚え方です。
結論から言いますが、万人に通用する最高の覚え方、などというものは存在しません。
ネットで称賛されている方法で挫折したからといって、あなたの能力や人格が否定されるものではありません。
音読して覚えようが、書いて覚えようが、長文で出てきた単語だけ覚えようが、アプリを使おうが、好きにすればいいんです。
それが人間の個性というもの。
そして、一つの方法・一つの本がいやになったら、とっとと次の方法・本に移ればいいんです。
一つの方法・本だけに固執する必要はありません。
合う本が見つかるまで、本はバンバン買いましょう。
また、何種類の方法を組み合わせてもいい。むしろ組み合わせたほうがいい。
そう、あなたは自由なのです!
前置きが長くなりましたが、それでも、覚えるということについては、たしかにいくつかのコツがあります。
まず知ってほしいのは、暗記の強さには、
刺激の強さ × 繰り返した回数
という法則が成り立つといえることです。
人間、強烈な印象があれば1回で覚えますが、印象に残らない日常の出来事や風景はさらっと通り過ぎてしまいます。
一方で、掛け算の九九のように、面白くもなんともないことでも、何度も繰り返したことは、いつまでも記憶に残ります。
歌の歌詞なんかでも、サビはすぐに覚えられますが、そのほかの部分は繰り返さないと覚えられないものです。
あ、今は超人的な能力を持っている人の話じゃないですからね。普通の能力の人は、そんな感じですよね?
そんで次に知ってほしいのは、記憶には段階がある、ということです。
歌の歌詞を例に挙げましょう。
①段階・・・聞いたことがない
②段階・・・なんか聞いたことがある
③段階・・・サビとか、一部なら歌える
④段階・・・つっかえながら、思い出しながらだけど、なんとか全部歌える
⑤段階・・・歌詞が体に染みついており、無意識でも全部歌える
という感じじゃないですか?
これは、ほとんど英単語の暗記に置き換えられます。
①段階・・・見たことがない
②段階・・・なんか見たことがあるけど意味はわかんない
③段階・・・なんかこんな意味だったよなあ、と思う
④段階・・・つっかえながら、思い出しながらだけど、意味が言える
⑤段階・・・英単語の意味が体に染みついており、無意識でもその英単語を使える
たとえば、どんなに英語が苦手な人でも、「I」や「you」は⑤段階目にありますよね?
そしてこれらの段階のうち、
定期テストで点になるのが③段階目
大学受験で点になるのが⑤段階目
です。
つまり、単語暗記の目標は、定期テストなら③段階目、大学受験ならできるだけ多くの単語を⑤段階目に乗せることなのです。
では、ここまでの検証を踏まえると、どういうことが言えるのか?
1,教材や覚え方は何でもいい
2,ひとつの覚え方にこだわらなくていい
3,挫折したらすぐ次の方法に移ればいい
4,どんな方法でもいいから、繰り返せばいい
ですね!
コツは、「覚えよう」ではなく、「繰り返そう」と思うことです。
そんで、最後に、じゃあ何回繰り返せばいいの? について。
あくまで経験的にですが、だいたい、
1回で②段階
3回で③段階
10回で④段階
30回で⑤段階
になれます。
覚えようとしないで、ひたすら見て、繰り返し読んでください。
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