その1 ごく初期の和訳
「英語が苦手で、どの塾で体験を受けても、『中1からやり直さなければだめだ』と言われた」
という高校生や中学生が、たまに?よく?来る。
たしかに、すでに高3で大学受験のための勉強なら、その通りかもしれない。
でも、高2や高1、中学生で、本人の希望が
「定期テストで平均点くらい取りたい」
「授業中に指名されて和訳させられるときに恥をかきたくない」
などである場合、中1からやり直すと間違いなく失敗する。
絶対と言い切れる。うまくいかない。
中1からやり直してうまくいくなら、もうとっくにうまくいってるはずだからだ。
第一、当の本人が、そんなことを望んじゃいない。
本人の希望は、
「とりあえず今すぐ何とかして!!」
なのである。
というわけで、ガチじゃなくてとりあえず今すぐ何とかする方法その1。
「とにかく動詞を見つけて、動詞の直前までを『は』と訳したら、あとは後ろから単語をつなげる」
まずは短い文。
1 She looked sad
yesterday.
↓
① 動詞の発見『looked』
② 動詞『looked』の直前までを『は』
これで『彼女は』の出来上がり。
③ 後ろから単語をつなげる。
『yesterday』昨日 → 『sad』悲しい → 『looked』見えた
↓
『彼女は昨日悲しい(ように)見えた。』
2 Tom speaks Japanese well.
↓
① 動詞の発見『speaks』
② 動詞『speaks』の直前までを『は』
これで『トムは』の出来上がり。
③ 後ろから単語をつなげる。
『well』上手に → 『Japanese』日本語 → 『speaks』話す
↓
『トムは上手に日本語(を)話す。』
多少長い文でも 第五文型でも
3 I found the weather very cold in Hokkaido.
① 動詞の発見『found』
② 動詞『found』の直前までを『は』
これで『私は』の出来上がり。
③ 後ろから単語をつなげる。
『Hokkaido』北海道 → 『in』の中 →『cold』寒い → 『very』とても
→『weather』天気 → 『the』その
※この段階では、『the』は訳さなくて大丈夫。
↓
『私は北海道の中寒いとても天気(を)見つけた。』
あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。
『私は、北海道の天気はとても寒いとわかった。』
4 The building on
the hill is our school.
① 動詞の発見『is』
② 動詞『is』の直前までを『は』
※動詞の前が長い場合は、動詞の直前を後ろからつなげる。
『the hill』丘 → 『on』の上 → 『The building』ビル、建物
これで『丘の上(の)ビルは』の出来上がり。
③ 後ろから単語をつなげる。
『school』学校 → 『our』私たちの
※『is』は「です」と訳す。覚えておこう。
↓
『丘の上(の)ビルは学校です私たちの。』
あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。
『丘の上のビルは私たちの学校です。』
5 My father was
cooking lunch when I came home.
① 動詞の発見『was cooking』
② 動詞『was cooking』の直前までを『は』
これで『私の父は』の出来上がり。
③ 後ろから単語をつなげる。
『home』家に → 『came』帰った → 『I』私 → 『when』とき
→ 『lunch』昼食
↓
『私の父は家に帰った私とき、昼食を作っていた。』
あとはちょっと入れ替えてうまい日本語にしよう。
『私が家に帰ったとき、父は昼食を作っていた。』
このように、機械的に処理しましょう。
とはいえ、このことができるためには、
★動詞が動詞だとわかること
★単語一つ一つの意味が分かること
が必須条件です。
これだけは、頑張って覚えて。
今回は以上です。
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