英文法をどのように勉強するかについて、具体的にまいりましょう。
まず、5文型から・・・と言いたいところですが、私は個人的に、文型から学習をスタートすることにはいまいちなじめません。
なぜなら、
・英語が嫌いな子は、まさにこの「5文型」が嫌い
・「5文型」を心から理解するためには、「品詞」の定義を覚えなくてはならない。
・英語が嫌いな子は、まさにこの「品詞」が嫌い・・・
と、どこまでも悪循環に陥ることが多いからです。
文型と品詞に関してはきちんとした定義があるのですが、それを覚えるのは結構大変みたいです。
現場の意見としてはですね、英語が嫌いな子(約6割くらいいます)は、「自動詞」と「他動詞」の区別ができるようになるまで何か月も、人によっては何年もかかるのですよ。本当ですよ。
「これは自動詞?他動詞?」って、ことあるごとに聞いているのに、ですよ?
もちろん、英語が好きだったり、ものすごくやる気のある子は「5文型」からでいいんです。
ちゃんとした定義を知ることが喜びである子も、少数ですがいるんですから。
また、「文の種類」からスタートするのもいまいちです。
中学で英語が得意だった子なら「文の種類」からでいいのですが、「文の種類」という単元は中学3年間で習う文法がすべて、いっきに出現しますから、中学時代につまずいた子に「文の種類」を一気呵成に浴びせても、そりゃあ嫌になるでしょう。
中でも「間接疑問文」は鬼門です。品詞が関り、高校生になると「間接疑問文」ではなく「名詞節」として理解しなければならなくなるからです。
ではどうするか。
「時制」から入ります。
「時制」は最初、非常にシンプルに教えることができます。
そして必要な知識も最初は非常に少ないので、生徒は「できた」ような気分になれます。
というわけで機会があれば、例文や例題を交えてお話しできればと思います。
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