2013年8月21日水曜日

帰国子女編入試験

先日、中学生の女の子から、「合格しました!!!!!」という電話をいただいた。
わたしがコテコテの日本人オヤジだからか、それとも私の英語にものすごい不信感があったからか、授業中にはあのような嬉しそうな声を聞いたことはなかった。
あの電話の声が、きっと彼女の素の声なのだろう。

彼女と彼女のお母様が塾にいらしたときには、帰国してまだ1週間とおっしゃっていた。
それから2週間、毎日2時間の対策授業。
そして、英語圏から帰国してわずか3週間後、彼女は中学の編入試験に合格した。
編入試験はかなりの高倍率であった。

合格したからよかったが、それにしてもよくウチなんかにいらしてくださったと思う。塾なんかいくらでもあるのに。
私はサラリーマン室長時代に帰国子女入試を何人か経験しているものの、いずれも編入試験ではなく、1月・2月の入試であった。
そして帰国子女入試といっても一概に「こうですよ」とは言いがたく、学校によって科目も重視する内容も異なるため、必然的に学校別対策となる。
入塾の際には、他の塾も体験していただきたいこと、私の英語はネイティブに遠く及ばないこと、などを正直に話した。
大切なのはウチの塾の売上なんかではなく、子ども自身の利益であるからだ。
それでも選んでいただいてしまった限りは、全力を尽くさなければならない。
まして受験は目前。2週間前である。
見せていただいた過去問を元に数学の類題を選び、作文と国語の問題を作り、彼女の得手不得手を把握し、数学の予想問題を作り、面接は大丈夫か漢字はやっているのかと小うるさいオヤジと化した。もちろん、副室Kの手もたくさん借りた。

やっぱり嬉しいね。合格は。
しかも今年度初の合格者が、こんなにも早く出るなんて。余計に嬉しいね。
平日の14時。その時間帯には、彼女の他に高3や中3の受験生がいた。
それも刺激になってくれたかと。今にして思えば。
勉強部の効果もあったかなと。

「あの問題が出たんです!! くろまるとしろまるの!!!」
苦手で、でもしつこくやった図形の問題が出たらしい。
おお。昭和女子大に続いてズバリ的中!ではないか。
それにしても、上の学年の範囲まで出題される数学ができた。
ほんとうに、よくがんばったね。
おめでとう。


(プレテスト中にて)
MJ「英語が間違っていたら教えてね」
彼女「いっぱい間違えてる~」
MJ「・・・雰囲気で読んでね」
合格して、本当によかった・・・





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