2019年2月20日水曜日

高3になる君へ 高3の君へ 合格可能性についてその1


みなさまこんにちは。

新シリーズ「高3になる君へ 高3の君へ」を勝手ながらはじめさせていただきます。
ウチは高校生向けの個別塾ですので、「高3になったときにどうするか?」を考える
ことは当然なのです。
そのようなわけで、高3向けのお話をいろいろとさせていただきとう存じます、


さて、大学入試において、合格可能性50%とはどのような状態、雰囲気でしょう?
私立の一般や国立2次で3科目の場合を想定してみます。

ここにAさんがいるとしましょう。
Aさんは明治大学政経学部を第一志望にしているとします。
そして模試では各科目とも偏差値62~63、過去問ではどの科目も2回に1回の割合で合格点ギリギリを取れるとします。

では、Aさんの合格可能性はいかに?

単純計算では、2分の1×2分の1×2分の1で、8分の1になります。
この場合、偏差値62~63のAさんが合格する確率は、8回に1回ということです。
つまり、3科目とも得意不得意の差がなく、3科目とも合格ギリギリの状態では、8回に1回しか合格できません。
現実で考えてみてください。8回に1回って、ものすごいチャレンジですよね?

明治など、MARCH上位を目指して勉強してきて、各科目それぞれ合格点がなんとか取れるようになった。
生徒にとってはもちろん、講師にとっても嬉しい。
「3科目きちんと揃えることができれば、受かる」と思い、生徒も講師もやる気になる。
しかし、この状態では、まず合格しないんです。
ここで私たち大人は、考えてやらねばなりません。
「~できれば」は、当てにならないということを。
タラ・レバで動いている限り、大学受験では厳しいということを。

では、合格可能性を計算上50%にするには、いったいどうしたらいいのでしょう?
さきほどは、各科目ギリギリ合格点が取れる確率を2分の1だったから、3科目にすると3乗して8分の1になったのです。
だから、3科目合格点が揃う確率を2分の1にすればよい。
3乗して2分の1になるようにすればよい。
3乗して2分の1になる数は、2分の1の3乗根です。
電卓でピピピと計算すると・・・2分の1の3乗根は、約1.26分の1でした。
つまり、各科目とも5回のうち4回、合格点が取れる状態でなくてはならないのです。

現場の感覚で言えば、各科目それぞれ5回中4回合格点が取れれば、「もう、合格確実じゃん!!」という気持ちではないでしょうか?
しかし計算してみればあら不思議、2回に1回は不合格になるのです!。

こんな話、いやになっちゃいますよね。

だからこそ、というお話を次回にしたいと思います。

つづく

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