2017年6月6日火曜日

2017大学入試結果ご報告

こんにちは。

たいへん遅くなりましたが、2017年度大学入試のご報告をさせていただきます。
上から入会順です。

(大学入試)
相模女子大学
東京家政学院大学
専修大学
明治大学

(高校入試)
柏陽高校
サイエンスフロンティア高校
横浜創学館高校
横浜隼人高校
鵠沼高校
湘南工科大付属高校
神奈川工業高校


さて、大学入試です。
昨年度は指定校推薦1名、一般受験3名でした。
感想としては・・・順当だとは思いましたが、やはり私大の合格者大幅減のアオリは受けていたと思います。
それぞれが自分の殻を破ろうとして、チャレンジした結果です。
実力を出し切れた子もいましたし、無念だった子もいるだろうと思います。
しかし、何を努力して(もしくは努力しないで)何を得るかは、18歳なら完全に自分のモノです。
私の指導力不足を棚に上げるようで申し訳ないのですが、みんな努力して、みんな何かを得ていると思います。
希望の大学に合格した子も合格できなかった子も、これからも嘘偽りなく努力して、さらに何かを得てほしいと思っています。

高校入試です。
上の結果をご覧いただければお分かりになるように、公立高校の合格者が少なくなってしまいました。
何を申しても言い訳になってしまいますが、高校入試こそ、昨年度はチャレンジの子が多かった、とだけ言わしてください。
公立高校に不合格になってしまった子たち、本当にごめんなさい。
私たちは反省しますが、でも、君たちはチャレンジしたことを誇りに思ってください。
君たちがとても努力していたことを知っています。
なんせ、君たちの入試得点の平均点は、あのス〇ップ平均点を上回っていたのですから!
特色検査の平均点もね!
この事実は、きっと後輩たちの励みと誇りになります。
個別で、狭くて汚い塾で、「席が足りないから自習は予約制! そして受験生優先!」なんて言われながら、ほんとうによく通ってくれました。いや、今も通ってくれています。
これからもよろしく! と言いたいです。

それでは、また機会があれば詳しく書かせていただきたいと思いますが、今回はご報告までとさせていただきます。
明日で港南台一中のテスト対策も終わりです。
そしたら自習はフリーになるので、受験生以外もみんな来てください。
いつでも待っています。
先輩に続け。




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2017年3月24日金曜日

パリピとオタクと その2




前回の記事では、ずいぶんとオタクを擁護しているようにも感じられたが、そういう意図ではない。
ウチにいたM上なんかは典型的パリピだが、一見ガサツに見えて、コミュニケーションも配慮も誰より優れていた。いや、上からでなく、すごいな、と思っていた。
逆に、オタクであっても発言や態度が無配慮な人もいるし、だから、パリピかオタクか、なんていう分類は無意味だろう、と言いたかったのだ。
オタクもパリピも、正確な定義なんてないしね。

さて、前々回、偏差値50の高校から青山学院に現役合格したNくんの話を書いたが、彼はどちらかというとオタクである。いや、であった。
今はすっかり普通の大学生になってしまっているが、アニメが好きだったからという過去と、本文の都合上、無理やりオタクに分類したい。
そしてもう一人、Nくんと似たタイプの子がいたので、書きたいと思った。


県立F高校。偏差値53。当時3年間、MARCHへの合格者、ゼロ。
そんな超厳しい環境の中、現役で明治・中央・青山・・・とMARCHを総ナメにしたのが、Iくんだ。
合格の一報には、高校の先生もたまげていたらしい。

Iくんは自宅から1時間をかけて港南台まで通ってくれた。学校とも反対方向だ。
高1のはじめに入会して以来3年間、振替もほとんどしなかった。
その努力が実を結んだと思えば、世の中公平だろう。

彼は話し方、趣味などから、オタク風味を漂わせていた。
穏やかな子で声がすごく小さかったが、ぼそっと話す一言が面白かった。
ひと言で笑いが取れるのだ。言葉をよく選んで話しているのだろう。
私が明治合格おめでとうを言ったときも、
「ふふっ、湘南の下位3分の1・・・」
Iはつぶやいた。
つまり、県立湘南高校からでも3分の1の生徒は明治以下しか合格できないのに・・・(以下略)と言っているのだ。
ブラックユーモアだろう?

で、Iくんは部活動こそしてなかったが、楽器やスポーツもやっており、多趣味な子だった。
しかし、一番好きなのは、やはりゲーム。
「ゲームから得るものもある」とIくんは語る。
とはいえ、ゲーム好きとは聞いていたが、ゲームの詳しい話は聞いたこともなく。
相手によって話題を変えていた証拠だろう。
コミュニケーション力の高さがうかがえるではないか。
というわけで、Iくんは私の中にものすごく強い印象を残しているのだ。

さてさて、IくんやNくんのように、ごくごく普通の高校から、それもMARCHなんてほとんど合格者が出ないような高校から、なぜあっさりとMARCHに受かってしまうのだろうか。
もちろん、彼らの勉強姿勢を見ていれば、決して楽々合格したわけではない。
しかし、彼らの親御さんも私も感じていたことだが、脇目も振らずにガリ勉していたかというと、全然そんなことはない。
むしろ、「えっ? それだけでMARCHに合格できるの?!」っていうくらい、大して勉強していない。私たちの受験時代に比べれば、甘い。甘すぎる。
いつになったら本気になるのかな~? なんて見ているうちに、本番当日を迎えてしまった、という印象である。
悲壮感はカケラもなく、歯を食いしばるような表情も見たこともなく、いつもニコニコしていた。

うん。ここで私は、NくんとIくんに共通するものを感じている。
1、オタク気質がある。
2、コミュニケーション能力が高い。
3、文系で、数学受験である。
4、いつも笑顔で、めったに怒らない。
5、我は強いが、アドバイスを聞き流さず、ちゃんと是非を判断する。
6、通塾期間が長い(Iくんは3年、Nくんは6年)。
7、テキストを途中で止めず、やりきる。
8、高校や私生活で無理をしておらず、精神的に健康。
9、学校のテスト勉強はしない。点数は気にしない。
10、学校の進度は無視、自分のペースで勉強する。
11、高2の間に英検2級に合格している。
12、悲壮感を漂わせない。いつも前向き。
13、塾に長時間いる。
14、現代文が得意。
などなど、主観・客観入り混じっているが、こうして書き出すと、なんとなんと共通点が多いことか!

明治や立教はMARCHの中でも難しく、簡単に入れる大学ではない。
ウチから慶應に入った3人のうち、2人は立教に落ちているのである。
それくらい、MARCH上位は難しいのだ。

ちなみにIは早慶を受験しなかったから、彼の実力はまだ底を見せていない。
この先、Iがどんな人生を歩むのか、楽しみだな。 
ここでもう一度ビル・ゲイツの言葉を。

「オタクには親切にしよう。彼らの下で働く可能性が高い。」



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2016年10月31日月曜日

パリピとオタクと その1



パーリーピーポーという言葉があるらしい。 
パーティーが好きな人、という意味だろうが、そこで私はふと考えた。
パーリ―ピーポー(以下、パリピ)の反対概念はなにか、と。
普通の人、暗い人、ノリの悪い人、おとなしい人、そしてオタク、だ。
言葉の意味を考えるときには、反対の意味を想起してみるといいと思っている。
でも、普通の人だってオタクのオフ会だって集まればバカ騒ぎすることもあるだろうし、そうなればみんなパリピであると言えるじゃないか。
結局、パリピは定義されているものではなく、多数決的なイメージでしかないのだろう。
新語だしね。
見た目の派手さとか、生活態度とか、あけっぴろげな性格とか、話し方とか、クラブに通っているかとか、そういった、人からの総合的な評価にちがいない。

で、さらに考えたのは、「分け方、そこじゃないだろう」
今までいろんな人間を見てきて、特に子どもが大人になるのをずいぶん見てきたから、思える。
パリピかどうか、なんて、あまりにも問題になりえない。
いちばん大切なのは、人間と人間が1対1で対峙したとき、適切にコミュニケーションがとれるかどうか、だ。
話が特段面白くなくてもいい。
相手の質問にしっかりとした言葉で返す。
相手の真意を読み、意図がずれないように内容を選ぶ。
それが大事なのだ。
オタクだから話が下手だとか、パリピだから話が上手い、という因果関係はない。
適切なコミュニケーションが取れる人は、自然に人とつながれるものだと思う。無理をしなくても。

ところで、『EQ~心の知能指数』(ダニエル・ゴールマン)や他の記事でも読んだが、生まれつき内向的か外向的かは遺伝子で決まっているらしい。
ただ、内向的な性格の遺伝子を持っていても、訓練や環境で外向的な性格になれるらしい。
しかし、訓練をしてまで外向的、つまりパリピになる必要はあるのだろうか?
ダニエル・ゴールマンは外向的性格になることを奨励しているようにも読み取れるが、そこは私は違うと思う。
大切なのはコミュニケーションの能力だから、必ずしもパリピを目指すことはない。
世間で流行のようにもてはやされてしまうと、パリピのような性格や日常の過ごし方にあこがれるのはわかる。若いってそういうものだし。
それでも、もともと内向的な性格を無理やり矯正するのは疲れるから、早く自分の性格を悟った方が生きやすくなるのではないかと思ってしまう。
むしろ、しっかりとした受け答えができて、相手を思いやれる発言ができるようになることこそ、生きやすくなる方法と思うんだが、どうだろう。
大学教授で作家の森博嗣さんなんか『孤独の価値』なんていう本を出しているし、ビルゲイツはスピーチの中で
「オタクには親切にしよう。彼らの下で働く可能性が高い。」
なんて言っているし。

と、前置きはこのくらいにして、そろそろ本題に入りましょう。

・・・つづく


2016年4月11日月曜日

祝! 大学合格! 2016 2!



祝! 大学合格! 2! 2016年度卒業生のNくんのこと

先日、お母さまといっしょに、受験を終えたNくんが教室に顔を見せてくれた。
彼とは、彼が中1のときから6年間、多くの時間を共有し、たくさんの話をした。
性格は穏やかだが芯はしっかりしていて、自分自身を客観的に観察しながら着実に成長していった子だった。

上のお子さんも昔の塾に通っていたから、ご家族とは8年もの長いお付き合いだった。
お母さまやお父さまにはたいへんお世話になり、教室移転のときにはアドバイスをいただいたり、机を頂戴したりした。
お世話になったのはこちらの方なのに、ずいぶんなお褒めの言葉をいただいて、ものすごく恐縮です。

Nくんの個性の一つに、マニュアル的な考え方や解き方に関しては、よほど納得しない限り受け入れなかった点がある。
例えば、中学数学の計算では(高校数学でもそうだろうけれど)、途中式の書き方にも正しい・正しくないがある。
ところが彼は、それがどうしても嫌だったみたいなのだ。面倒くさかったのかもしれないが。
普段から「勉強したければすればいい。嫌ならやらないほうがいい。無理に勉強させるのは心と体に毒」と公言している私だから、もちろん強制も矯正もしなかった。
だから、「もし暗算で全部正解できるなら、それでいいんじゃない?」と言った。気がする。
それを真に受けた(いや、中学までは本当に暗算でもいいと思っているのだが)のか、 Nはすべての計算・方程式を暗算でやってのけた。
解が分数になる連立方程式までも! 
そして、県入試本番でも暗算のみで数学を解いたのだ!
ほんのちょっとだけ、個性的でしょう?

あと、Nくんは成績に対してほとんど欲がないみたいだった。
クソ努力してトップになるより、ソコソコの努力で平均のがいい、と言っていた。
その通り、成績はオール3前後をウロウロ。中3後期はさすがにちょっと勉強して、それでも内申は30/45
受験した高校の偏差値は50
まさに有言実行。嘘偽りのない性格のNくんでありました。

そう、Nには嘘とかごまかしとか、そういうものがなかった。
やりたくないものはやりたくない。やる必要があると思えばやる。
家でも気分が乗らなければ勉強しない。        
高校の課題には文句ばかり。
数学も苦手な分野には手を付けない。
結局、勉強するためには塾に来なければならなくて、ちょっとずつちょっとずつ、塾にいる時間を長くして、ちょっとずつちょっとずつ授業時間を増やして。
敵陣をちょっとずつ包囲するように、ちょっとずつ勉強時間を増やしてきた。

突然ですが、生徒からの私の評価。
1位「こわい」
2位「話しにくい」
である。
好意的な評価でも、「近所のおじさん」「ダイエーで日曜日に買い物してそう」
こんな評価だが、それにしても不満はある。
「話しにくい」はわかる。歳も離れすぎているしな。
「近所のおじさん」もわかる。コンビニに行くようなノリで出勤してるしな。
が、「こわい」は理解できない。
20年近く塾をやってきて、私が生徒に声を荒げたのは1度だけである。
つまり、世間一般で言う「こわい」に私がなるのは、時間にして数百十万分の一なのである。刹那ですよ。(20年間で1分だけ)
もちろん、手をあげたことは一度もない。
ひょっとして、
「高2の間に(英検)2級に受からないとMARCHには入れないよ」
とか、
「単語? 1週間で1000個くらい覚えられるよね?」
とか言うから「こわい」のか?
まあそれはいいとして、Nには一度だけ説教?をしたことがある。
MARCHに合格する能力があるのに、努力しないのはもったいない」
という内容だ。
いつも「勉強するもしないも本人の自由」と言っている私が、矛盾したことを言ったとは思わないでほしい。
Nの通う高校からは、ニッコマでもじゅうぶんすごい。
MARCHとなると、3年間で数名という快挙である。
私「可能性が無いなら言わない。お前が『ニッコマや明学でいい』と本気で思っているなら、それでいい。でも、ちょっとでも『MARCHに行けたらいいなあ』という思いがあるなら、挑戦する前からその可能性を捨てるのは、どうしてももったいないと思ってしまう。もちろん、努力しても届かないかもしれない。でも個人的には、お前に挑戦してほしいんだ。」

私は一方的にしゃべるのが嫌いで、そして話を聞くときに使うエネルギーの大きさも認識してるから、30秒以上連続してしゃべらないように気をつけている。
でも、その時は言った。
まあ、Nがどう感じたかはわからないが、その時からかな。毎日塾に来るようになった。

エピソードをもうひとつだけ。
数学の苦手分野の克服には、私も一役買ったと自負している。
それは数Aの「集合」と「場合の数」だ。
Kから、「Nは、どうしてもやらない分野がある。後回しならそれでもいいんだが、ぜんぜん克服するつもりがないみたいなんだよ。お前のせいだ。」と相談(非難)を受けた。
私はⅡBの受験指導ができないので、Nの数学は副Kが担当だった。
中学の時にNの数学は私が見ていたので、そのやり方が染みついているというのだ。
実際に授業をしてみたら、何のことはない、暗算癖のせいだとわかった。
場合分けとかを図示しないで、頭の中だけでやろうとしていたのだ。
王道を行く数学専攻の副Kにとってみれば、それはすなわち邪道。存在してはならないはずの解法なのであった。
私はもともと外道だし、邪道くらい何とも思っていないので、Nには中学入試の考え方を使ってセンター過去問を解く方法を授業で伝授した。(副K注;実際は、Nといっしょに問題を解いて、「できた?」とか言ってヘラヘラしていたただけです。)
ところが、なぜかそれがヒットしたようで、Nはたちまち私の数Aを超えていった。
あっ、という間だったなあ。

そう、あっという間だった。
Nさんご一家とは8年にもわたるおつきあいだったが、気づいたらいつの間にか、末っ子のNが高校卒業を迎えてしまった。
Nが卒業することは最初から決まっていたことなのに、時が経てば当然に迎えることなのに、何か納得できないような気がするのは私だけなのだろうか。
ヒラリひらりと勉強から身をかわしてきた少年が、県内でも最も平均レベルの高校から、青山学院大学に合格するという偉業を達成した。
「ウチの家族は学歴志向が無いんだよね~」なんて言っていたのに、最後の最後になって追い込んで、けっこうとんでもないことをやってのけた。
入塾時、中1の内申はオール3に満たなかった。
それから6年。成績なりの高校に入り、比較的のんびりと過ごした。
家族からも干渉されず、部活にもさほど熱中せず、趣味を謳歌した。
「地頭がよかったんでしょ」と人は言うかもしれない。
まあ、そうかもしれない(笑)
読書量(マンガの)も半端なかったし。
でも、MARCHに入るのに地頭なんて関係ない、って他の子も証明しているから。
中1からずっと通って、いろんな話をしたじゃないか。
Nはのらりくらりに見えて、実はいろいろ考えてたもんな。

うーん・・・、やはり8年となると思い出すことが多すぎて、とりとめがなくなる。
先日、お母さまからとてもあたたかいお言葉をいただいてしまって、その余韻もいまだ消えない。
で、Nに連絡したら、〝Delivery Status Notification (Failure)
・・・メアドかメール設定を変更しとるじゃないか!
「ガラケーでじゅうぶん」とか言ってたくせに。