2013年7月5日金曜日

大学入試の真実シリーズ① AO・推薦は受かりやすいか その4


前回より引き続き、大学別にAO推薦の入りやすさを考えてみる。
今回は上智・東京理科・ICU・筑波のデータ。
同じ大学の同じ学部学科を受験するのであれば、単純に考えて倍率が低いほうが入りやすい。当たり前の話だ。ただし、面接が得意とか苦手とかの向き不向きに関しては、ひとまずおいておく。

上智大学
全学








学科
専攻
入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
 
 
一般入試
1550
23116
22424
5762
596
3.9
4.1
 
 
公募推薦
471
545
 
393
1.4
 
(「旺文社パスナビ」より抜粋)
全学部、という大雑把なくくりで申し訳ないが、これにはわけがある。
上智はほぼすべての学部で推薦入試を実施しており、ほぼすべての学部で倍率が1倍台、それも1.5倍以下の学部学科が多い。
これは、出願に成績要件と英語能力要件があり、これが少々きついためだ。
成績は悪くても評定平均4.0以上、特定の科目の平均が4.5以上、英検は2級か準1級が出願の要件だ。
しかしこれらの要件を満たしていれば、もしくは満たすよう早くから意識し準備していれば、上智第1志望の場合はかなり有利であるといえよう。


国際基督教(ICU
教養








学科
専攻
入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
 
 
一般入試
250
1624
1565
512
3.1
3.2
 
 
ICU特別AO
 
164
 
55
3
 
(「旺文社パスナビ」より抜粋)

国際基督教大学(ICU)はあまり大きくない大学だからか、「早慶上智」のように知られてはいない。が、偏差値65(代ゼミ)を誇る大学。
学部は教養学部ひとつしかない。
AOの出願要件は比較的厳しいが(評定4.1以上など)、倍率では一般入試と変わらない。


東京理科大
理1部









学科
専攻
入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
 
 
一般入試合計
480
12256
11828
3001
3.9
3.6
 
 
SSE推薦
若干名
7
7
5
1.4
1
理2部









学科
専攻
入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
 
 
一般入試合計
250
1090
1028
616
1.7
1.8
 
 
推薦入試合計
50
55
55
52
1.1
1.2
工2部









学科
専攻
入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
 
 
一般入試合計
144
729
699
345
2
1.7
 
 
推薦入試合計
21
29
29
24
1.2
1.2
(「旺文社パスナビ」より抜粋)

東京理科大でAO推薦入試を実施しているのは理学部1部の化学科、数理情報科学科、応用物理学科、応用化学科と、理学部2部と工学部2部だ。
圧倒的に推薦有利に見えるが、理学部1部の推薦は出願要件が数学オリンピック等であり、一般的ではない。
東京理科大は有名大学の中では一般入試比率が圧倒的に高く(前回のブログ記事「一般入試比率」を参照してください)、入学者に学力を何よりも求めている大学であるといえる。


国公立大学
センター試験で56)教科7科目80%以上を取らなければ入れないような難関国立大学は、一般入試比率を見てもわかるように、AO推薦での倍率は非常に高く、厳しいものだと言える。
東大京大にいたっては、AO推薦なる入試制度がない。
そのような中で、筑波大学だけが一般入試比率約70%と私大並みである。

筑波大学
全学






入試
募集
志願
受験
合格
追加
競争率
方法
人数
者数
者数
者数
内数
2012年
2011年
一般入試合計
1466
6616
5561
1688
24
3.3
4
推薦入試合計
530
1229
1223
544
 
2.2
2.4
AO入試合計
81
289
289
56
 
5.2
7.1
(「旺文社パスナビ」より抜粋)

AOは高倍率だが、推薦は低い。
推薦には評定4.3以上が必要ということもあるが、倍率からすれば有利であることには違いない。

次回、まとめます。



つづく




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